花火素人の書くブログ
入社9ヶ月。「工場長がなんか言ってる」を引き継ぎ、これまで2回ブログを投稿した。事務職で花火の製造・消費にはあまり深く携わっていないから、専門的なことは書けない。加藤煙火今までと違う?と思われることを書いている自覚、あり。
「ブログを投稿しているのがどんな人なのか、書いてみてもよいのでは」と助言を得て、今に至る。
花火の町・長岡に生まれて
私は来春高校生、中学生になる娘をもつ母である。結婚を機に豊川に来て15年経った。
8月2日3日は、ほぼ毎年地元に帰省する。この日地元の新潟県長岡市では、長岡まつり大花火大会が開催される。
一瞬でドンと心に響く花火とは対照的に、時間を経て「そういえば」と思い出す情景がある。子ども時代の長岡花火会場でのワンシーンだ。
ファンファーレ。長岡花火では次に揚がる花火が大きいことを告げる合図だ。当時、ファンファーレが鳴るのは時折で、その音には特別感があった。どこからか「おっ、待ってました!次、大きいのがドカンとくるぞ!」とおじさんの大きな声が聞こえてくる。今か今かと待つときの花火は、なかなか揚がらない。そのもどかしい時間を会場で共有する。
花火の後には、歓声を切り裂いて♪ピィ~イイッと器用な指笛が響く。自分と同じように今の花火すごい!と思った人の存在を感じて、さらに気持ちが高揚する。
花火の揚がるその瞬間を共に待ち、同じ花火に拍手を送った会場での時間。この時間は、花火が好き、長岡が好き、という潜在的な動機になっていたのだ、と今になって思い当たる。長岡花火が観光化され姿を変えても、私の体験は何にも上書きされることはないのだ。
文字のもつ力
本好きは母の影響。私が園児だった頃、母は友人と協力して、本の貸出を行うボランティアグループを立ち上げたほど。もっと近くに図書館があったらいいのにという思いからだったという。おかげで本はいつも身近な存在だった。本は、手のひらの中で叶う小さな、でも無限な旅行。それを可能にしている文字の魅力に取りつかれ、たくさんの本の扉を開けてきた。
気持ちのもつれを解きたいとき、私は文字にしてノートに書きだす。元気が欲しいときには、本の森に金言を探しにいく。これが私には一番効果的。文字はやっぱり最強ツールだ。
文字の持つ力の偉大さを感じているからこそ、ブログでの言葉選びは悩みに悩む。文章を書くこと自体は得意ではないけれど、しっくりくる・こないの感覚はあるから、それを頼りにひたすら練り直す。
ここは頭と心の中を綴る場所。実は興味はあったけれど、自分では探しに行かなかった場所が、縁あって今はすぐそばにある。仕事上の出来事で学びを得ることが第1ステップ、その学びを文章化する中で更なる気づきを得るのが第2ステップ。私は第2ステップを踏む開かれた場所をもらっている。少しずつでも歩みを進めていきたい。
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