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CASE STUDIES & OTHERS

SCROLL

音楽と光で描く、ミュージックスターマインの演出

  • m-naito5
  • 2025年8月26日
  • 読了時間: 2分


花火会社で働く特権

昼休みの休憩室。

なんとも贅沢なひととき。

打ち上げ花火の動画を教材に、演出を手がけた花火師が自ら解説してくれる。


動画を見ながら、123456のカウント、「はいここ!」と熱がこもる日もあれば、この日のように演出の進め方について話を聞ける日もある。



ミュージックスターマインの演出

やみくもに花火を打ち上げても効果は薄い。まず、演出者は音楽を聴き、モニターの波形を見る。(企業秘密なのでお見せできないのが残念!)


曲の中のどの音に合わせて花火を揚げるか——その選定が、演出の要となる。

とくにミュージックスターマインがクライマックスに差し掛かると、「ここで来い!」「もっと来い!」と、観客の心が高鳴る瞬間がある。その“来い”のタイミングを、演出者は感性と経験で見極める。


ここで打つと決めたなら、音に合う花火を選ぶ。

短く鳴る音には、パッと一瞬だけ光る花火を。

伸びやかな音には、燃焼が長く続くものを合わせる。


それぞれの花火の特性を理解して初めてできる技だ。音楽と花火が溶け合う瞬間、観客はその世界に引き込まれていく。



届いただろうか

こんなふうに観客の心の動きを思い描きながら演出を組み立てていく。感情の流れに寄り添うように、音と光を配置する。


残念ながら花火師がお客さんの反応を間近で見ることはほとんどない

——安全のために観覧席からは離れた場所で点火しているからだ。

それでもなお、音楽の終わりとともに湧き上がる拍手や歓声には、いつも耳を澄ませている。


「届いただろうか」


その一瞬のために何度も音を聴き、波形を見つめ花火を選び抜く。

演出は観客との静かな対話だ。





執筆者:内藤みのり

加藤煙火入社2年目。花火師ではなく事務職。新潟県長岡市出身。2児の母。趣味はスポーツ観戦と読書。文章は日課の犬の散歩中に浮かんでくることが多い。



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