花火の性能テスト
- m-naito5
- 14 時間前
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より鮮やかで開いたときの形が綺麗な花火を作るには、どの要素を変えるか。
どうやったら質を保ったまま作業の簡略化ができるのか。
加藤煙火では実際に花火を打ち揚げて検証する。この実験を「試験打ち」と呼んでいる。
愛知のカリフォルニア!?

試験打ちが行われるのは蒲郡市西浦町の海岸。シーサイドロードは、ガマフォルニア(がまごおり+カリフォルニアの造語)と呼ばれているらしい。
西浦には三河湾に面した温泉宿泊施設がたくさんある。だから試験打ちの日にあたったお客様は、まったく思いがけずに花火を目にすることも!
私が試験打ちに参加した日も、海岸から施設の方を望むと窓にはたくさんの明かりがついていた。

地域とともに花火を育てる
テストの玉を全て打ち揚げた後は、2号玉2発を連続で揚げる。近隣施設との共通認識になっている試験打ち終了の合図だ。
旅館の明かりのついた部屋のどこかでは、女将が
「今2つあがったので、これで終わりですよ」とお客さんに話しているかもしれない。
加藤煙火が「近くに花火を作っている会社があって~」という、地元情報になれていれば嬉しいなぁと思う。
打ち揚げてみなければわからない。
花火はたくさんのパーツからできているため、材料、製造方法、時間、準備の仕方、それぞれの要素で選んでいない方の可能性がたくさん枝分かれしている。
だからこそ、検証の機会は貴重、花火の品質向上に欠かせない。
2号玉の点火ボタンを押す指に、この環境を提供してくれる西浦海岸に感謝の気持ちを込めた。

執筆者:内藤みのり
加藤煙火入社2年目。花火師ではなく事務職。新潟県長岡市出身。2児の母。趣味はスポーツ観戦と読書。文章は日課の犬の散歩中に浮かんでくることが多い。
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