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CASE STUDIES & OTHERS

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心強い味方――花火愛好会

  • m-naito5
  • 6月13日
  • 読了時間: 2分

花火シーズンの頼もしい助っ人

花火師7名、事務員2名、パート従業員7名――加藤煙火は、総勢16名の小さな会社だ。

7月・8月ともなれば、同じ日に別の場所で花火大会が重なる週が続く。さらに約18万人の観客が訪れる蒲郡まつりでは、その打ち揚げを1社だけで担っている。


この人数で、そんなことが本当にできるの?――



できません! 無理に決まっています!これを可能にしているのが、地域の方々の存在。花火を愛し、現場の準備作業に精通した頼れる人たち。


手が足りないときは、彼らにヘルプを頼む。構成員は20代〜70代と幅広く、少数ながら女性もいる。多くは本業の合間を縫って現場に来てくれる人たちだ。




夏目前!現場の講習会 

この日は、蒲郡花火愛好会を中心とするメンバーを対象にした現場講習会。

現場の打揚準備から片付けの方法を、改めてみんなで共有する機会だ。

より安全に、よりスムーズに。現場準備の方は、社内で打ち合わせを重ねて毎年見直している。


「前はこうやっとった」をたくさん知っている経験豊富な世代がいる。一方で、愛好歴の浅いフレッシュな世代がいる。一緒にひとつの現場を作っていくからこそ、「いまのやり方」をこのタイミングで共有することが大事。

花火の現場は、世代をこえた協働作業の積み重ねでできている。




それにしても、ここで現場のヘルプを募ると、3〜4日の宿泊を伴う遠方の現場でも「行けます!」と声が上がる。――いったいどうやって時間をやりくりしているんだろう…。

職場にいたら、〇〇さんの前には「花火好きの」が、枕詞みたいについて回っているかもしれない。


きっとこの方たちも、かつて加藤煙火のコラムで敬意を込めて呼んだ「お祭り野郎」なのだろう。そのお祭り野郎たちに助けられて、今年も夏がやってくる。




執筆者:内藤みのり

加藤煙火入社2年目。花火師ではなく事務職。新潟県長岡市出身。2児の母。趣味はスポーツ観戦と読書。文章は日課の犬の散歩中に浮かんでくることが多い。



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