花火師のゴールデンウイーク
- m-naito5
- 5月12日
- 読了時間: 2分


ゴールデンウイーク期間中、16 年来の友人と大好きな作家さんの個展へ。
運よく作家さんが在廊中。作品づくりについてお話を伺うことができた。どんなものでも題材にできる自由の中で、このシーンを作品にしようという切り取り方のセンスや、空想を自在に遊ばせる感覚に感銘を受けた。
花火師にとって、ゴールデンウイークは
嵐の前の穏やかな時間。加藤煙火の面白がることが得意な2人に、どんな過ごし方をしたのか聞いてみた。
花火師歴27年、No music, no life:伴さんの場合

バンド活動をライフワークとしている伴さんは、曲のレコーディングと編集に明け暮れていたそう。バンドの楽曲ではなく――自身初となるソロ曲の。完成したらオンライン上で投稿する予定だという。
アプリを使った編集作業は初めてのことで時間がかかり苦労したそうだが、それさえも楽しんでいるように見える。「自分の感性で創造した曲を、いいなぁと共感してもらえたら」と言う伴さんは、根っからの作り手だと感じる。
花火師歴31年、ライフエンジョイヤー:本田さんの場合

本田さんが出かけたのは、ドラマの聖地巡礼。富士山の麓町、仲良し女子3人組、自称宇宙人のおじさん…そう記憶に新しい「ホットスポット」。
建物自体は実在している、でも内装は全くドラマとは違うから、あれはスタジオのセットだったんだ、というふうに現実と創造の境界を楽しんできたのだという。めちゃくちゃ面白そうだ!
国内外を問わず観光客で賑やかな町と、何千年も変わらない姿で静かにたたずんでいる富士山は対照的でありながらも、富士山の美しさと雄大さは、理屈抜きに心にすっと入ってきたという。
日常の体験が花火に影響する?
今回のブログテーマが「花火師の休暇」だと伝えると、2人とも質問に気さくに応じてくれた。「その先での体験が、花火に活かされることはある?」と質問を変えると、2人とも「いやいや、花火とは繋がらん」と笑う。
そうだろうか。花火に直接活かされるわけではなくても、もっと深い部分でその人の世界観にはきっと影響を与えるだろう。日常と花火づくりは完全に隔てられた世界ではなくて、どこかで緩やかに影響し合っている。花火師としての経験豊かな2人だから、これまでの作品のどこかにもその影響は潜んでいるはず。

執筆者:内藤みのり
加藤煙火入社2年目。花火師ではなく事務職。新潟県長岡市出身。2児の母。趣味はスポーツ観戦と読書。文章は日課の犬の散歩中に浮かんでくることが多い。
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